フリーランスになって一番難しかったこと。
それは「私の仕事は〇〇です」と表現することでした。
会社員のころは会社名や部署名で所属を示すことで、ある程度自分の仕事を想像してもらうことができました。
でもフリーランスは「自分はどんな仕事をしているのか」「何ができるのか」を1から伝えなければなりません。
プロフィールサイトでは以下のように紹介していますが、ここまでまとめるのに、かなり苦戦しました。
- プロジェクトサポート
- 資料作成サポート
- SNSライティング
今回は、わたしがフリーランスとしての「自分の仕事」をまとめた過程を振り返ってみたいと思います。
離れられなかった「会社員として」の仕事のイメージ
会社員として働いていたころの自分の仕事を一言で表すならば、
「調味料の商品開発」
だと考えていました。
もちろん、間違っているわけではありません。
でも「調味料の商品開発」を事業の一部としている事業者は非常に限定的で、その中にどのような業務が含まれているのか一般には知られていません。
このままの表現では、フリーランスとしての仕事につなげられる可能性は非常に少ないことは明らかです。
視点を変えるヒントになった言葉
「自分の仕事」をどのように表現すればよいか迷っていたころに、たまたまお話する機会があった、採用関係の仕事をされている方からの言葉に、ヒントをもらいました。
商品開発の仕事をしていた人が、例えば事務的な仕事をしたことがない、ということにはならない。
仮に事務的な仕事に絞った場合に「どのような資料を作成したことがあるか」といった具体的なところからピックアップしてみると、どのような業務に対応できるのか理解してもらいやすくなるはず。
確かに、〇〇業務と名前が付けられるような単位での仕事にとらわれ過ぎていて、何も経験がないような気分になっていたけれど、まずは1つ1つの経験を振り返ってみることから始めてみようと、ヒントになった一言でした。
自分のキャリアの棚卸し
1つ1つの経験を振り返ってみることから始めよう
そう思ったものの、1つ1つの経験を順序だてて、ロジカルに振り返ってみようと思うと、細かいところに時間をとられて全く進みませんでした。
「キャリアの棚卸し」について指南した記事はネット上にもたくさんあって、棚卸しのためのシートがダウンロードできたりもします。
いくつか使ってみましたが、自分のキャリアについて振り返っているにもかかわらず細かいところで足踏みしてうまく整理できないことが続きました。
結果的には、時系列通りにとか、業務の粒度を揃えようとか思わずに、思いつくものからざっと書き出してグルーピングし、グルーピングした1つの仕事に対して「自分には何ができるか」をまとめていくという方法が、一番しっくりきたように思います。
振り返る上で大切な3つのポイント
なかなか思うようにならないながらも、何度も時間をかけて自分のキャリアを振り返ってみた中で、以下のポイントが大切だなと感じています。
- 深く考えなくてもサッと思い浮かぶ経験は、自分の中でも印象が強く、優先度の高いもの。
- 長い時間考えてやっと思い出したような経験は、自分の中ですでに当たり前になってしまっているか、あるいはそれほど重要視していないもの。
- まとめてみてイマイチしっくりこなくても過去の経験は変わらないので、いったん作業終了。
何かをやり続けている以上、経験値は少しずつでも増えていくので、またしばらくたってからその間の経験も併せてもう一度振り返ってみる。
わたし自身も、現在は冒頭に書いたようにまとめていますが、これからも経験を重ねていく中で、また、ライフスタイルに応じて表現は移ろっていくものだろうと思っています。
自分のことを考えるのは想像以上にパワーが必要で、その時々の記憶や感情が邪魔をしてなかなか冷静に見ることができないものです。
でも、振り返ることで少しずつでも経験を積んでいることが感じられた時は、大きな励みになります。
時折振り返って、その時の自分にフィットするものに更新していければと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました( ´ ▽ ` )